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又信会員A la Carte

退職して1年半

高田等さん


関係会社も含め42年間勤めた会社を、昨年2月末で退職し、1年半が経ちました。同世代の皆さんと同様、いわゆる仕事人間であった自分が、退職後は一体どうなる事かと、本人も家族も、大いに心配していましたが、結果はどうにか軟着陸できました。

因みに、特に予定のない日の過ごし方は、概ね次の通りです。

朝5時起床、読書。8時頃、妻の起床を見計らって、朝食の準備、そして片付け。9時半頃、電子メールと新聞のチェック。10時過ぎ仮眠、また読書。午後1時頃、昼食の準備と片付け。そして仮眠、読書。午後5時頃から2時間近く散歩。風呂、晩酌、夕食(夕食の準備と片付けは妻の仕事)、NHKニュースウオッチ9を見ながらウトウト。午後10時には就寝。因みに妻の就寝は午前1時頃?らしい。

読書は、前述の通り、早朝、午前、午後の3コマ。各90〜120分程度。但し、午前と午後の2コマについては、その日によって、家事・庭仕事などに変えます。

読書ですが、今は、学研の"図説、世界の歴史"全6巻を頭から読んでいます。今年の8月中旬から読み始めたので、やっと古代ギリシャが終り、ローマ帝国に差し掛かったところ。歴史地図帳で地名などを一つひとつ確認しながら、「そうか、そうか、そうだったのか」とひとりでガッテンしながら読み進んでいます。恥ずかしながら、あの"美しく青きドナウ"が黒海に注いでいることを今回初めて知りました。また、中学・高校時代に習った"肥沃な三日月地帯"が古代メソポタミアだけを指すのではなく、同地からシリア、レバノン、イスラエル、パレスチナ、そしてエジプトのナイル下流、上流に至る一帯を指すことを知りました。「なるほど、確かに三日月形をしているわい」と言った具合です。並走するチグリス、ユーフラテスのどちらが北か南かも確認しました。11年間の中東各地駐在を含め、会社生活で25年以上も中東の仕事に携わってきた者としては、些か恥ずかしい限りです。

今後の読書計画ですが、"世界の歴史"の後は、"日本の歴史"を読み、その上で、"中東史、"特に、イスラム世界の歴史を勉強したいなぁ〜と考えています。入社4年目にアラビア語の研修で3年間エジプト、レバノン、スーダンに派遣されたこともあり、現役時代には出来なかった中東の歴史、文化を掘り下げて勉強してみたいなぁ〜と思っています。ただ、今年8月初めに受験した税理士試験の結果発表がこの12月にあるので、もし滑っておれば(というか、手応えが今一だったので多分駄目でしょう---)、来年1月から7月の間は、読書の時間がそのまま受験勉強となり、歴史も一旦棚上げです。まぁ〜、時間はたっぷりあるはず(?)なので、じっくり、楽しみます。

朝食と昼食の準備ですが、妻から特に"命令"されたわけではなく、何となく自発的に始めて今日に至っています。大学卒業まではずーっと地元の高松で、また、会社に入っても寮生活、アラビア語研修生時代もエジプトとレバノンでは下宿と寮、スーダンではホテル暮らし、そして帰国29日目に結婚。---とまぁ〜、自炊など、全くやったこともなく、やる気もありませんでしたが、65歳近くになって退職を機に、朝食と昼食を作り始めた次第です。周りもびっくり、自分でも信じられませんでした。作る気になった理由のひとつは、多分、妻に、毎回、「飯は?------飯は、まだ?」と尋ねるのもなんだょなぁ〜、と言う思いがあったからだと思います。現役時代から女性に仕事を頼むのは結構苦手の方でしたから---。

朝食の準備と言っても、我が家の朝はパン食なので、野菜・果物ジュースをミキサーで作るだけ。ただ、色んな物を入れます。ニンジン、ブロッコリー、セロリ、モロヘイヤ、パプリカ、バナナ、リンゴ、大豆プロテイン、小麦胚芽、牛乳、ヨーグルト、それにアセロラジュースです。時季によって若干変わります。野菜は予め洗って、刻んで、冷凍しているので、そんなに手間は掛かりません。また、その日その日で、配合が微妙に異なるせいか、飽きが来ません。冷たくて、結構旨いです。子供や孫が来た時も、朝はこの特製ジュースを振る舞います。孫も最初は嫌がっていましたが、最近では、いつの間にか飲み干しているほどです。これが朝食。

次に、昼食ですが、一品のみ。メニューは、今のところ、ざるうどん、ぶっ掛けうどん、肉うどん、しっぽくうどん、うどん焼き、そーめん、ラーメン、ギョーザ、野菜炒め、お好み焼き、焼き飯、チキンライス。この中から、どれか一品です。それに、ご飯ものには、簡単なスープも付けます。すべて妻に教えて貰ったものばかり。教えて貰ってもメモは取りませんので直ぐ忘れます。忘れたらまた訊きます。その内、"適当に"覚えてしまいます。味見はします。妻の評価は-----、概ね「普通〜」。我が家では「普通」は合格点、"褒め言葉"です。昼食をどの一品にするかは、冷蔵庫の中をチェックして、妻の意見も聞いて決めます。7〜8月の暑い盛りは、冷やし麺が中心でした。また、冷蔵庫に夕食の残り物があれば、それが昼食になります。その時は、食事の準備から解放されますが、後片付けはちゃんとやります。

当初、妻は、自分がテレビを見ているのに、わたしが食事の後片付け、皿洗い、流しの掃除などしているのが、どことなく居心地悪く、落ち着かない様子で、そわそわしていましたが、最近はすっかり慣れてきたようです。炊飯器、電子レンジ、パン焼き器、食洗器、洗濯機、掃除機など、妻には、沢山の部下がいますが、わたしも、お蔭で、第何番目かの部下として認められたようです。

サラリーマンは身体が資本!全くその通りでした。その資本も今や概ね減価償却が終わり、後はオマケ。メインテナンスに気を付けて、細く長く稼働させたいものです。海外勤務中は別として、毎日毎日、茨城県の取手から都心までよくぞ飽きもせず通ったものだと、我ながら感心しています。往復で3時間近く、かなりの運動量だったことでしょう------。それに代わるものとして、今はできるだけウォーキングをするようにしています。特に予定がない日は、利根川の土手を2時間近く歩きます。約1万歩。そこには四季折々の風景があります。春の菜の花、舞うひばり。覆う夏草、蝉の声。秋の夕焼け、冬晴れの富士、などなど。

週末の午後は、近所の仲間とテニスです。30数年前、千葉の社宅から取手の新興住宅地に引っ越して来て以来の仲間、20名余り。殆ど全員が東京勤めのサラリーマンでしたが、今は、その大部分が退職して、わたしと同じ境遇です。最近はその仲間でゴルフコンペもやっています。取手近辺は、安くて良いゴルフ場が沢山あります。わたしも、上手くはありませんが、好きです。ティーショット、どこに落ちるか分からない。同じ所には二度と落ちない。運不運もあるが、落ちたところが次の出発点。ボールは一切ノータッチ。クラブは何を使っても自由。自分の腕と相談して、チャレンジするもよし、手堅く行くのも良い。すべてが自己責任。グリーン周りにくれば、今度は、距離感を力加減に変換・置き換える。グリーン上では、正にこの変換の勝負。ホールアウトすれば、タラレバ言わず、クヨクヨせず、次のホール("明日")に向かって真っ直ぐ歩く---。これ、理想形です。何れにせよ、トータルスコアさえ気にしなければ、結構、楽しい遊びです。"変換"といえば、絵画もそうです。三次元の世界を画用紙と言う二次元に置き換える。脳の活性化にもなりそうなので、最近、絵画教室(淡彩画)に通い始めました。「絵は、小学校以来初めてですが------」に、先生の一言、「皆さんそうですよ。」さて、どうなるやら------。

以上、退職して1年半。それなりに楽しくやっていますが、やはり、頭の片隅には、「こんな過ごし方で果たして良いのか?」という思いもあります。まだまだ元気だし、「何か社会貢献すべきではないのか?」という気もします。しかし、一方で、一日24時間すべてが自分のもの、何の責任も、拘束もない、この自由な生活を犠牲にしたくないという思いも強いです。難しいところですね------。

 
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